治療方針の説明では、最初に以下のように説明します。

「働きすぎてやせてしまった人を元のように太らせるにはどうしたらいいでしょうか?ゴロゴロさせて、パクパク食べさせれば自然に太ってきますよね。脳細胞も、働きすぎてやせてしまったのなら、ゴロゴロさせて栄養を与えておけば太ってくるのです。医学用語でホメオスタシスと言います。」

「脳細胞がゴロゴロするとはどういうことでしょうか。脳細胞を動かさないという事です。発電させない、燃料を出させないという事です。悩まない、考えないという事です。脳内で作文をしないという事です」

「家に居て、ぼーっとしているのが一番いいのです。だれかに『旅行に行って気分転換した方が良い』とか言われますが、それをすると具合が悪くなります。長距離の移動、たくさんの人間をみることは脳のエネルギーを使います。ディズニーランドは絶対に行ってはいけません」

「修業的なこともいけません。計算ドリルやパズルなどしてはいけません。読書もしないほうがいいです。肺炎の人が、『肺炎になったのは体が弱いからだ』と言ってランニングを始めたらおかしいですよね。まずは安静にしますよね。それと同じです。脳細胞を安静にさせるのです」