非常に多くの方に、
「なんで青豆か?」
と聞かれます。
説明するには長くてしゃべれないので、書いておこうと思います。

「マメに暮らす」は健康で暮らすことを意味し、「マメな」とは勤勉であったり誠実であったりと、とても良い意味の言葉です。私の、と言いますか、我が家でのキーワードになっております。

なぜキーワードになったのかと申しますと、我が息子の幼少の遊びからきております。
我が息子は、子供の頃、背が小さいほうでした。また、子供というものは、顔の形がソラマメに似ております。なので、豆彦などとあだ名しておりました。

ある日のこと豆彦が、「お小遣いを稼ぐ。コーヒー屋をやります」と言い出し、そのコーヒー屋の名前が、「Beans」でありました。
面白い事が好きな我が家族はすぐにその提案を受け入れ、沢山の注文を出しました。

2011年10月の終わりに、我が家で新聞が発行されます。「長野豆豆新聞」と言います。
Beansが成功して豆彦社長は大金持ちになり、多角経営の末に新聞社を持つことになった、という架空のお話しです。
下のJPEGが、豆豆新聞の見本です。私が作文好きだったという事も、新聞社設立の理由の一つです。この小さな新聞は、局所的な人気を得て、第46号まで続きました。

いつしか子供たちも大きくなり、記者 兼 カメラマン 兼 印刷所である私は時間的余裕がなくなり、新聞作りも途切れ途切れになったころに、診療所を開業することになりました。

さて診療所の名前は何とする。いろいろな提案がされました。
「古澤」をつけようかという考えはもちろんありました。それを阻んだのは、本田宗一郎さんの「私の失敗は、会社に自分の名前を付けたこと」という一言。
私ごときが、というご意見はおありでしょうが、ちょっとだけ偉人の真似をしてみたかったのです。
では何としよ。

豆で遊び始めて早や5年。今度は豆彦社長の豆豆財閥が医療機関を持ったことにしよう。それでは名前も豆が付くものがよいな。はて、とここで私の想像力の限界となりました。

豆豆では何のことかわからないし、ソラマメもどういうものかしらんと大いに迷い、迷いすぎてわけがわからない。
そこで、我が知恵袋の高校の同級会、「やらず会」の面々に相談いたしました。あーであるこうであると激論をいただき、「青豆」と決まったのでした。

小さな一粒から芽が出てつるが伸び、葉が茂り、そしてたくさんの豆ができる。そんな「再生」の意味も含まれています。
私は大変に気に入っておるのです。