朝起きて時計を見る時、脳は目から入った光の情報を処理して数字を認識し、「今は何時だ」と理解します。朝ご飯を食べる時も、脳が味覚や嗅覚の情報を整理して「おいしい」「まずい」を判断しています。学校で友達と話す時は、脳が相手の言葉を理解し、自分の考えを言葉に変換して口から出しています。
さらに、歩いたり走ったりする動作も、脳が筋肉に「右足を前に出せ」「バランスを保て」という指令を送っているのです。数学の問題を解く時や、将来の夢を考える時も、脳の中で複雑な思考処理が行われています。
感情も脳の働きです。嬉しい時、悲しい時、怒った時の気持ちは、すべて脳の中の化学反応によって生まれます。
つまり、私たちが「生きている」と感じるすべての瞬間に、脳が休むことなく働いているのです。脳は私たちの体の司令塔として、見る、聞く、考える、動くといったあらゆる活動をコントロールしている、とても大切な器官なのです。
