脳はエネルギーの消費と充電を繰り返す
普段の平穏な生活では、脳はエネルギーの消費と回復を繰りかえします。
このエネルギーとは魂的なものではなく、化学エネルギーや電気エネルギーです。もっと言うと電子のエネルギーです。
我々は家の外、つまり学校や会社や世の中でエネルギーを大量に使います。例えば会社では仕事や人間関係に使います。学校では勉強や人間関係に。世の中では買い物や移動にエネルギーを使いのです。
人間はストレスを受けると考え事をたくさんします。その結果、脳のエネルギーを大量に消費して、「疲れ」を感じます。朝元気でも夕方になると疲れるのはそういうことなのです。
しかし家に帰れば、そこは安心・安全な場所です。おいしい食事・家族との会話・入浴などでリラックスできます。緊張感が軽減し脳は休息のモードにはいります。
そして睡眠をとる、つまり脳細胞の動きが低下する状態になり、脳は充電モードにはいります。眠っている間に充電が完了します。そして次の朝には頭はすっきりとして、「やるぞー」という意欲とともに一日を開始することができるのです。
日中に使ったスマホの電池を、家に帰って充電するのに似ています。
「悩み」は「答えの質問」
我々は、生きているかぎり「悩み」を持ちます。「悩み」が脳に入ると、ずっと考え事を続けることになります。
悩みとは、「答えのない質問」のことです。答えが無いのでずーっと考えます。終わりがありません。
会社でも、学校でも、家でも考え続けてしまうのです。ご飯を食べていても、お風呂に入っていても考え続けます。ひどくなると眠っている間も考え続けるのです。
繰り返しますが、悩みはいくら考えても「答えが無い」ので終わりがありません。結論が出ないので、言葉の選択と結合を継続して、脳細胞はひたすらエネルギーを消費していきます。
つまり、脳に悩みが生じると、ずーっと考え事を続けます。これにより脳細胞はエネルギーをたくさん消費します。そしてエネルギー回復の時間がなくなります。
その結果、脳細胞のエネルギーは低下していくのです。