エネルギー低下とネガティブ作文
脳細胞のエネルギーが低下すると、考え事をするときに脳は「ネガティブな言葉」をチョイスするようになります。理由はよくわからないのですが、おそらくネガティブな言葉を扱うことは脳にとって楽な事であり、エネルギーを消費しないのだと思います。疲れてくると呪いの言葉をはきやすくなるのはこのためかと思われます。
その結果、ネガティブな言葉と言葉をくっつけた脳内作文は、ネガティブな作文になります。つまり悪い事ばかり考えてしまうようになります。私はこの作文を「ネガティブ作文」と呼んでいます。
例えば、
「~はダメだ」
「~できない」
「~しても失敗する」
などです。
究極のネガティブ作文は、「死んでしまいたい」とか、「消えてしまいたい」です。脳細胞のエネルギーが枯渇した状態と思われます。
ネガティブ感情は脳の毒
このようにネガティブ作文で頭がいっぱいになると、「不安、焦り、恐怖、怒り」などのネガティブな感情が湧き出てきます。私はこれを、「ネガティブ感情」と呼んでいます。
ネガティブ感情は、脳細胞にとって毒となります。なぜなら「悩み」を大きくしてしまうから。不安は悩みのガソリンみたいなもので、不安を感じると悩みがどんどん大きくなっていきます。
大きくなった悩みは、さらに脳のエネルギーを消費します。
負のらせん階段
その結果、
「悩み→脳内作文→脳細胞のエネルギー低下→ネガティブ作文→不安→悩みの増大」
というように、脳細胞の調子は下向きのらせんを描くように下降していきます。
私はこのサイクルを「負のらせん階段」と説明しています。らせん階段を下へ下へくだっていくように、徐々に脳のエネルギーが低下していきます。
負のらせん階段を降り続けると、
「脳細胞がやせ細って動きがとても悪くなる」
とイメージしてください。
うつ状態の症状
そして、圧倒的に脳細胞のエネルギーが無くなってしまうと、脳の動きが悪くなり、
「考えられない、眠れない、食べられない、情緒がコントロールできない」
状態になります。
その結果、以下のような症状が出てきます。
- 言葉をつなげない。考えや集中力が続かない。
- わすれっぽくなる。ミスが多くなる。
- 食欲がなくなる。味覚が低下する。痩せる。
- 寝つきが悪くなる。眠れなくなる。途中で何回も起きる。
- なぜか泣けてくる。イライラする。喜びが無くなる。楽しめない。
- 体を動かせない。寝たきりになる。
また、体にも異常が出てきます。
「脳神経」という脳から直接出ている神経がありますが、これは頭の先から腸管まで分布しています。私は脳の調子が悪いと脳神経の調子も悪くなり、下記の症状が複数出ると考えています。
この症状は、どこの病院に行っても「異常なし、原因不明」と言われます。
- 頭痛、耳鳴り、めまい
- 首こり、肩こり、背中の痛み、腰痛
- 変なにおいがする。味がわからなくなる。
- 口の中に球が入っている、のどに何か詰まっている、飲み込みにくい、声がかすれる、声が小さくなる、胸に何かつかえている
- 心臓がどきどきする、胸が痛い、呼吸しずらい、息が苦しい
- 胃が痛い、下痢する、便秘する
つまり、肉体的にとても苦しい、つらい状態になります。
私は、これらの脳とからだの症状全体が「うつ」という状態ではないかと考えています。