悪意→悩みの関係にあるので、悩みを少なくするためには、悪意の影響を受けないようにしなければなりません。
私は患者さんに「悪意から距離を取ってください」と説明します。この距離の撮り方には2種罹あります。
1)物理的距離を取る。
物理的と言えば難しそうですが、「ものさしで測れる距離」を取るということです。例えば、学校に行くと悪口を言いに近寄ってくる人がいるとします。Aさんとしましょう。Aさんが近寄ってきたら、まず「見ざる聞かざる言わざる」です。視線を合わせない、いうことを聞かない、しゃべらない。背を向けましょう。隣の部屋に行きましょう。なんだったら、家に帰りましょう。そうしてものさしで測れる距離を取り、影響を受けないようにしましょう。
難しいのは、家庭内にAさんがいる場合です。本来家庭とは、安全安心な場所であり、あまり難しいことを考えなくてすむ場所でありました。安らぎの象徴でした。しかし最近では家庭内に悪意が充満していることが珍しくありません、夫婦、親子、嫁姑、兄弟姉妹、親戚、隣人。その身近な人からの悪意の攻撃がある場合、安らぎの場所がなくなってしまいます。この場合は私も困ってしまいます。その場合は、次の方法がいいかもしれません。
2)心理的距離をとる。
自分の考え方によりAさんの価値を落としていきます。
「Aさんは性格が悪くてあんなことしか言えないやつだ。そのうちみんなに嫌われていなくなってしまうだろう。ほおっておこう、気にしない」
など、自分の中でAさんの価値を下げていき、影響を受けにくくします。